Heaphy Track

最深部

ニュージーランドの自然は手付かずが多く、豊かな自然が太古のまま存在している。

有名なトレイルもDOCによって管理保護されています。

このHeaphy Trackはニュージーランドの中でも一番深い自然が残っている場所です。

Great Walkでありながらアクセスの難易度はトップクラス。

今回はそんな南島の最深部とも言えるこのトレイルの概要や面白い部分を伝えられたらなと思ってます。

Heaphy Track

スペック

Golden Bay側からKohaihai側に抜けるルートが主流。その向きで歩きました。

全長: 78.4 km

最高地点: 915 m

累積標高: 上り 約1,900m / 下り 約1,950m

標準日程: (3泊4日)

歩行難易度: 初級。残念ながらきつい登りはありません。

特徴

このトレイルは他のGreat Walkと比べるとかなり特徴的でした。

フィヨルドや高所からの絶景はこのトレイルにはありません。笑

ですがニュージーランドの原生林や手付かずのビーチがあります。ここを歩くとホンマもんのジャングルウォーキングが楽しめます。

Heaphy TrackのあとバイクパッキングでWestcoastを南下しましたが、なんかするにつれ植生が変わっていくのを感じられました。なので地形から見てもwestcoastの最北にあるこのトラックがWestcoastの最果てとも言えるでしょう。

またこのトラック内での植生の変化も面白みの一つです。

最初はブナの原生林、次に湿地高原、2日目から始まるジャングル、最終日はタスマン海の荒々しい海岸線を歩きます。初日と最終日の写真を見比べると同じトラックとは思えない劇的変化が楽しめます。

正直このトラックが大好きすぎるので語ろうと思ったら無限に語れるので次に進みます。

ハット or キャンプサイト

Brown Hut / Campsite (スタート地点)

Perry Saddle Hut / Campsite (最初の登り。最高地点付近)  

Gouland Downs Hut / Campsite (広大な湿原のど真ん中)  

Saxon Hut / Campsite (湿原の終わり、森の入り口)  

James Mackay Hut / Campsite (海が見える絶景ポイント)  

Lewis Hut (※キャンプ不可。森の中のハット)  

Heaphy Hut / Campsite (河口。波の音が聞こえる場所)  

Katipo Creek Campsite (※ハットなし。ビーチ沿い)  

Scotts Beach Campsite (※ハットなし。終点手前の美しいビーチ)  

Kohaihai Shelter (ゴール地点)

赤いところが僕泊まったところですね。James Mackay HutHeaphy Hutはマストで止まった方がいい場所ですね。ハットからの景色が居場所です。

当たり前ですがこのトレイルはGreat Walkなので予約必須です。両方向からレンジャーが歩いています。Route Burn Trackのような500m離れたキャンプ地もありません。泣

アクセス

手段は車、バス、飛行機があります。まずは入り口と出口の位置関係から。

このトラックはループではなく通り抜けなので、入り口と出口が450km離れています。

これがこのトラックの難所です、、

バス&飛行機

一見高そうな交通手段ですがこれが一番現実的といえます。それくらいここは僻地なんです。

バスはネルソンから出てます。予算を抑えたい人はTakakaまで行くと安くなります。

バスに乗ってトレイルヘッドまで行き、トラックを歩き、Kohihaiに抜けます。そこからバスでKarameaへ移動し飛行機でネルソンへ帰る一括予約パッケージが人気です。約$550くらい。

帰りもバスを使うと安く済みますが400km以上のバス移動になるので6−7時間、汚い体で座りっぱなしはキツそう笑

ニュージーランドにワーホリに来る人は車を購入人が多いですよね。なんで車で行けないか考えてる人もいると思います。行けます。車を移動させてくれる業者があります。

入り口、出口どちらかに車を置いて、トラックを歩いているうちに、反対側に移動させてくれるサービスです。

僕は使用していないのでわかりませんが、調べた感じ約$500前後(ガソリン代別)と高価ですが、グループで移動する場合や、下山後にそのまま自分の車で旅を続けたい場合に便利そうです。

俺が使った方法

ヒッチハイクでネルソンからTakakaまでき行き、1泊。

翌日朝の便でトラックを歩き出しました。

トラックを出た後もヒッチハイクでWestportに出ました。

運良く出口で載せてくれる人が見つかりましたが、帰りのバスも予約した方がいいかもしれません。カラメアまでは。

これで行くとTakakaからトレイルヘッドまでのバスなので$35。$500くらいセーブできるのもメリットですが、本当のメリットはTakakaに行けたことでした。

この街はヒッピー文化やアートが根付いており、トレイル前後の滞在先としても非常に人気があります。リラックスした空気があり大都市とは全く違う、のんびりとした時間が流れています。バックパッカーやヒッピー文化が好きな人にはたまらない雰囲気です。

おすすめのPizza屋さん

ニュージーランドでTe Anauと並んで一番好きな町です。

Day 1 17.5km 5hrs

この日の朝はTakakaの朝から始まりました。バスが10時に街に来てくれるのでゆっくり朝ごはんを食べました。ネルソン出発だと8:30とかだった気がするのでこれもメリットですね。

10:20くらいにバスが来ました。当然のように遅れてきます。ゆっくりできてありがたい。

そこからトレイルまで1時間そこら。のどかなファームを抜け、トレイルヘッドに着きます。

バスを降りると出迎えてくれたのは大量のサンドフライ。

ゆっくり昼飯も食べられないので早速スタート。綺麗に舗装されたブナの木のトンネルをひたすら歩きます。緩やかな坂を登りながら最高標高の915mへ向かいます。

ここは地図からもわかるようにハイカー以外人間はいません。そのためここに生息している鳥は他の地域よりもかなり近くまで近づいてくるように感じました。

そして最高標高へ。全然高くありませんがそこから見える景色は穏やかでゆっくりハイキングが好きな人には好きな景色だと思います。

ここまで来るとハットはもうすぐ。ハットの近くには流れている水はないので水を汲みたい人は手前で汲んでおくといいかも。

ハットに到着。Great Walkだけにハットは満員。テントも4張程度ありました。

夕飯にいつものラーメンボム。ハイカー界隈では名物です。

インスタントヌードルにマッシュポテトの粉を入れて腹を満たすことに特化した軽量フードです。

余談ですが昔一緒に歩いていたルーマニア人に「ラーメンボムってルーマニア語でなんて言うの?」と聞いたら

「タルメシュボルメシュ」と教えてくれたので僕はそう呼んでます。

この日は移動もあり朝から動いていたのですぐ寝ました。

Day 2 24.2 km 6-7hrs

この日も晴れ。ゆっくり準備して8時くらいに出発しました。

街ではなぜか早起きなのに山に来ると早く起きれません。

テントを片付けハットを除くと誰もいませんでした。

いいスタートダッシュを切ったその日のルートは湿地高原をひたすら歩くルートです。

広く広がる高原は久しぶりに見た感覚がありました。

ニュージーランドはhillyな場所が多いですが、全部が全部ファーム化されています。なので公言があっても柵があったり、草が狩られていたり、手付かずの高原はほとんど見られません。

そのためここでの景色は長期滞在している人には特殊な感覚を覚えると思います。

昼時になりSaxon Hutでランチ。ここでもフレンドリなーウェカがおれの飯を狙ってきます。

今度こいつにあったら、捕まえてパンチします。腹ごしらえもして再びスタート。

Big Riverという小さな川を超え徐々に森に入って行きます。

ここから徐々に天気は崩れ雨に。

僕の好きなレインハイクが始まりました。

レインハイクが好きと言うと99%の人に理解されません。

けれど雨が体にあたり直接自然と触れ合えることや、雫の重さで葉が揺れ森が動くことや、普段と違った雰囲気や、森が喜んでいるのを感じられることが僕は好きです。

特にこのトラックはそれを感じられました。

小雨の中ハットに着きました。このハットは標高約750mの高台に位置し、山岳地帯から海岸地帯へと移り変わるドラマチックな境界線に立っています。1番の特徴は圧倒的な眺望。

眼下に広がる広大な原生林の先に、ヒーフィー川の河口とタスマン海をはっきりと見渡すことができます。晴れていれば、、、

ぼくはまっったく見れませんでしたのでお早めに寝ました。ちなみに横にテントを貼っていたやつもダーストンだったので「一緒だね」「うん」という会話だけしました。

Day 3 20.5 km 5-6hrs

大雨。来ました。My day。

レインジャケットを着ていてもベースレイヤーまで濡れました。

そのおかげもありジャングルがめちゃくちゃジャングルしてました。

このトラック上で一番写真を撮った日でもありました。

おれの心は高揚しまっくってました。

この日の最初は霧が立ち込め、苔むした幻想的な景色から始まり、

進むにつれて木々が巨大化し、着生植物や大きなシダが目立つように。

最後は海が近づいてきてるのを教えてくれているかの如く、ヤシの木が増えてきます。

余談ですが僕は歩いてる時によく音楽を聴きます。

たまに「自然の音聞けよ」と言ってくる人がいます。

が、経験上あまり山に行かない人がそういう傾向にある気がします。

もちろん山にある音は素晴らしい音が多い。ですが山で聞くAmbientも僕は大好きです。

音楽で世界が変わります。

ジュラシックパークのテーマを聞けばそこはイスラ・ヌブラル島。

もののけ姫をを聞けばシシガミの森。

僕はその世界に入りたいのです。そんな感じで僕は山で音楽聴いてます。

ここに山で聞くおすすめのAmbient Musicを落としておきます。

曲名/アーティスト

The Magic Place/Julianna Barwick

My Friend the Forest/Nils Frahm

20:17/Ólafur Arnalds & Nils Frahm

青い森/haruka nakamura

Spirit/Richome

まるで恐竜時代のようなジャングルを抜けた先にあるのがHeaphy Hut。

その時には雨は止んでいました。ハットではみんなレインジャケットを乾かしながら

夕日を見にビーチへ。この日は雨が降り続いていたため、空気中に多く水分を含んでいたためか、独特の夕日を放っていました。この時の写真は僕のお気に入りの一つです。

Day 4 16.2 km 4-5hrs

朝起きるとまた雨が降っていました。レインハイクは好きですが、レイン撤収はかなり嫌いです。

まあうだうだ言ってるとウェカに、テントに穴を開けられそうなので早々に撤収し歩き出しました。

この日はひたすら海岸線を歩き出口のKohaihaiに向かいます。

”晴れていれば”綺麗なビーチを爆風に煽られながら歩いて行きます。

結構しんどいですが、この日の夜にはホットシャワーを浴びれるという一点で歩いていました。

徐々に反対から歩いてくる日帰りの観光者とすれ違うことが増えゴールが近づいてくる頃には電波も入るようになってきました。

山にいることが好きで山に入るのにいざ街や下界が近づいてくると少し嬉しい気持ちが出てきます。シャワーを浴びれることやスーパーに行けることが僕の楽しみなんだと気づきます。

それと同時に現れるのが、世界との再接続。スマホを持って電波が入る以上、人とのつながり世界とのつながりを感じざる得ません。その煩わしさが僕にストレスを与えているのだなとも気づきました。

そんなことを考えているうちにゴール。今回のトラックを振り返ります。

まとめ

Takakaから始まったこのトラックは記憶に強く残った。

どうしてもアクセスが悪いことがネックだがそのおかげでデイハイカーや観光客がいないのもある。

なかなか行くまでに時間がかかる(距離も気持ちも)このトラックだがKohaihaiに着く頃にはきっと大きな満足感が得られていることでしょう。

本当のニュージーランドを体験しに最深部に行く人が増えたら嬉しいです。

これを読んでいるあなたが行く時に大雨が降ることを僕は祈ってます☆

コメント

タイトルとURLをコピーしました