B3st trail in New Zealand その3

ニュージーランド おすすめトレイル3選の最終回。

一応徐々に難易度も上げながら紹介してました。初級・中級・上級の今回は上級です。

前回ご紹介したMt. Aspiring National Parkの「原生」とはまた違う、よりストイックで、より孤独な挑戦。

今回ご紹介するのは、Te Araroa の正式ルート上でも最大の難所の一つRichmond Range Routeです。

ネルソンのやや東側に位置するこの山脈は、ハイカーの間で「ここを越えられるかどうか」が一つ試練となる、過酷で美しいセクションです。

Richmond Ranges on Te Araroa

このデータは、Te Araroaの標準的なルート(Pelorus Bridge 〜 St Arnaud)を想定しています。

1. 基本数値

  • 総距離:100km — 110km
  • 所要日数:6泊7日〜8泊9日
    • ※食料計画は、予備を含めて8〜9日分持つのが一般的です。
  • 累積標高差:6,000m — 7,000m
    • ※1日の移動距離の割に、垂直方向の移動(Up & Down)が極めて激しいのが特徴です。
  • 他にもRichmondという街から入るルートもあります。2日分くらいチーティングできます。笑

2. ハットの数と主なポイント

このセクションには、DOCが管理するハットが点在しています。TA passを購入していると予約なしで泊まれます。

  • ハットの数:8〜10箇所
  • 代表的なハット:
    1. Pelorus Bridge: スタート地点(キャンプ場)。
    2. Middlerock Hut: 川沿いの穏やかなハット。
    3. Rocks Hut: 最初の本格的な登りの後に現れる大きなハット。
    4. Starveall Hut: 森林限界を超え、絶景が始まるポイント。
    5. Slaty Hut: ここからリントウルへの稜線歩きが本格化します。
    6. Old Hope Arm Hut: 谷間にある歴史的な小屋。
    7. Mt Rintoul Hut: 最難関 Mt. Rintoul の直前に位置する戦略的拠点。
    8. Mid Wairoa Hut: 激しい下りの後に辿り着く川沿いの小屋。
    9. Hunters Hut: 開けた景色の中にある美しいハット。
    10. Red Hills Hut: 終盤、火星のような赤茶けた景色の入り口。

この赤のところがおれが泊まったところです。スムーズに歩いて6泊7日

ハット内はハイカー憩いの場

Hunters Hutはウッドデッキから見る景色が綺麗でした。

View Point

正直無数に点在してます。笑 しいてあげるなら

Mt Rintoulの山頂からはもちろん、ハットから見る景色、海と街が見えたり、森深いロードオブザリングの世界観の山の中だったり、綺麗な弧を描く稜線、火星みたいな岩稜帯、天然プール。

あげるとキリがないので写真を何枚か貼っときます。

注意点

ガレ場

「100kmという距離だけ見ると『4日くらいで行けるのでは?』と思うかもしれませんが、リッチモンド・レンジの1kmは、平地の5kmに相当する疲労度です。知らんけど笑

特にハットとハットの間が、地形の険しさ、天候による停滞が理由で『コースタイム通りに着かない』のがこのエリアの怖さであり、面白さでもあります。

1番のガレ場はMt Little RintoulとMt Rintoulの間にあります。言われてるほど危なくない。

Mt Rintoulを超えた先は激下りです1km 無いくらいで400m下ります。

ここはグラベルウォークで滑りながら降りるとあっという間です。めちゃくちゃ楽しいんでやってみて。

水場

このセクションは水場が豊富です。だいたいどこかに川が流れてます。

が、稜線上にはあまりありません。まぁ大体そうだけど。

なので稜線に出る前にだけ次の水場を探しておくといいでしょう。1日中ないことはないです。

ハットにもタンクがあります。

雨水タンク

これはハットに設置されている、雨水を溜めておくタンクです。わざわざ川まで行って水を汲まなくてもいいので便利です。

ですが注意点もあります。それは中に何が入っているかわからないこと。

事件が起きたのはWanakaからArrowtownに歩いている時のハットで起こりました。

結論から言うと死んだ鳥がタンクに入っていたらしくそれを知らずに飲んで3日間腹痛でした。

(もちろんフィルター使いました。)

普通に病院に行くレベルでしたがその頃は何も知らなかったので頑張って歩きました。

後日後ろからやってきたハイカーにそれを教えてもらった時は「できるだけタンクは避けよう」という気持ちになりました。

幸い、NZの天然水は綺麗です。何百回フィルターなしで飲みましたが体調を崩した経験はありません。

NZ人にも言われましたが「貯水より流水を飲め」。これも一つのリスク管理ですね。

自己責任でお願いします。

ハットの横にあるのが貯水タンク

サンドフライ

They were driving me crazy.

ここを歩くならあなたは 覚悟 しなければいけない。彼らに刺されることを。

サンドフライは

見た目: 体長2〜3mm程度の、小さな黒いハエのような姿をしています。蚊のように「ブーン」という羽音を立てないので、気づかぬうちに肌に止まっています。

攻撃方法: 蚊は「刺す」のですが、サンドフライは「皮膚を噛み切って」血液を舐めます。そのため、噛まれた瞬間に「チクッ」とした独特の痛みがあります。全然痛く無いですが放って置けない程度ですw

かゆみの持続性: 個人差はありますが、噛まれた後の痒みは蚊の比ではありません。数日間しつこい痒みが続き、赤く腫れ上がることもあります。

僕はなぜかインナーメッシュがないただのtarpで歩いていたので地獄でした。

刺されすぎてムカついて頭が破裂しちゃった人がいるとかいないとか…

ここの楽しみ方

ここは簡単にいい景色が見れる山と違います。ハードで長く、バックパックも重い。

1日のほとんどが樹林帯の日もあります。ですがこれが旅、これがハイキングです。

同じ景色でも、ヘリで行くのと、歩いて行くのでは、美しさが違います。

大変な日があったから、きつい登りが、おれの目に映る景色を美しくする。

バックパックが重ければ重いほどワクワクが増してくる感覚。

長い距離を歩く、長い旅になる、いろんな景色が見れる。バックに夢を詰め込んです感覚です。

※そうです。本当は夢じゃなくお菓子です

でも3泊4日とかやったことがある人にはわかる感覚だと思います。

まとめ

Richmond Rangesは、決して万人におすすめできる場所ではありません。 でも、不便さを楽しみ、自分の限界と向き合い、サンドフライに発狂しかけながらも歩き続ける。その先に待っているのは、言葉では説明しきれない「本物の自由」です。

ニュージーランドの懐深さを知りたいなら、ぜひこの『ガチンコのハイキング』に挑んでみてください。

これで「おすすめトレイル3選」は完結です。次は……そろそろノルウェーへの準備の話でもしようかな?

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